スマホの使いすぎで斜視に? 10歳以下の子どもは特に注意!

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左右どちらかの瞳が内側にずれてしまう内斜視。そのうち生後6ヶ月以降に突然発症する「急性斜視」が小児から若者の年代に増加しています。2016年に韓国で初めて報告され、いわゆる「スマホ内斜視」とも呼ばれています。スマートフォンをはじめ、携帯ゲーム機器やタブレット端末など、今や私たちの周りはデジタルデバイスで溢れています。子どもの視覚を守るため、私たちが気を付けるべきこととはなんでしょうか? この記事で詳しくご紹介していきます。

 

 

急性内斜視の患者が急増。スマホ長時間使用に原因が??

静岡県の浜松医科大学では年間2~3人ほどだった急性内斜視の患者数が、3年ほど前から10代を中心に10人前後と、約3倍に急増しています。現在、医学的な原因は究明されていませんがスマートフォンの長時間使用との関係が指摘されています。国立成育医療研究センターは「スマホなどの過剰使用により、斜視の発症や悪化を招く可能性がある」との論文を発表し、注目を集めています。

急性内斜視はどうして発症する? そのメカニズムをご紹介

近くを見る場合、通常は眼球を内側に向ける筋肉が縮みます。これは眼球を内側に寄せて焦点に合わせるためですが、スマートフォンなどを長時間にわたって凝視すると、その筋肉が縮んだままになり元の状態に戻りにくくなります。その結果、目の発達が不十分な小児から10代の若者にかけて急性内斜視を発症する恐れがあるのです。

またスマートフォンなどのデジタル機器使用時の目からの距離が平均20cmと、紙媒体の平均30cmと比較して距離が短いことや、読書などと比べて視線を動かす範囲が狭いことも一つの要因として考えられています。

 

 

急性内斜視の症状・治療法は?

一般的に急性内斜視では、以下のような症状が表れます。

<症状>
  • 両眼で見たときに、ものが二重に見える(複視)
  • 寄り目になる
  • また、「片目のほうが見やすい」という症状は斜視の前兆であるとする医師もいます。このような症状が表れたときには、すぐに専門医に相談するようにしましょう。
<治療法>

一般的な治療法としては、スマートフォンの使用とものを近くを見るのを控えて目を休ませるようにします。それでも改善しない場合は像を移動させることのできるプリズムレンズの眼鏡で複視を矯正する治療や、手術で内直筋の位置を変える治療を行う場合もあります。

 

 

10歳以下の子どもは特に注意! 弱視や障害が残る可能性も

若いうちは近いところを長時間見ていることにさほど疲れを感じません。スマホで遊んでいるうちに、あっという間に1〜2時間と長時間使用になってしまいます。子どもならではの疲れを感じないことが急性斜視の発症につながる理由の一つとして挙げられます。医学的な原因究明には至っていませんが、以下のポイントを提唱している専門家が多いようです。ぜひ参考いただき、ご家庭内で話し合い、ルールをまとめてみましょう。

<デジタルデバイスとの付き合い方 5つのPOINT>

  1. ・スマホなどのデジタルデバイスは時間を決めて使用しましょう
  2. ・デジタルデバイスは目から30cm以上離して見るようにしましょう
  3. ・10~20分に一度は休憩して遠くを見るようにしましょう
  4. ・スマートフォン利用後は目を動かしてリフレッシュしましょう
  5. ・気になる症状があったら、早めに眼科を受診しましょう

 

大人も一緒に取り組むことが大切

現代社会において、急性内斜視はどんな子どもでもかかる可能性があると言って過言ではありません。しかし残念ながら日本には眼が完全に発達していない幼い子どもを専門に診る小児眼科はまだまだ多くないのが実情です。日本弱視斜視学会は日本小児眼科学会と連携し、今後急性内斜視と診断された子どもとスマートフォンの長時間使用との関係を調査していくと発表していますが、私たちができることはまず急性内斜視を未然に防ぐことです。

そのためには子どもはもちろん、まずは大人も自らスマートフォンの使用について振り返ってみましょう。

子どもは想像以上に大人の習慣ひとつひとつを観察し、その行動を真似ています。私たち大人も日頃から無意識にスマートフォンに触ってしまう方が多いのではないでしょうか? まずは健康的なデジタルデバイスとの付き合い方について子どもと一緒に話し合い、ともに取り組んでいく姿勢が大切です。大人が自ら真剣に取り組む姿をみせることで、その大切さを子どもに伝えることができるのではないでしょうか?

 

 

(参考/引用元)

  • 国立成育医療研究センターホームページ
  • 日本弱視斜視学会(https://www.jasa-web.jp/)
  • 日本小児眼科学会(http://www.japo-web.jp/)

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